臨床検査技師になるためには、大学の医学部や歯学部、もしくは3年制短期大学の臨床検査学科で必要な単位を取って卒業するか、専門学校の臨床検査技師養成課程や養成所を卒業して、国家試験に合格しなければなりません。大学で学ぶメリットは、附属病院やクリニックで実習ができたり、最先端の医療機器で学べることや、医療機関以外に研究室や研究所などでも働けることなどが挙げられます。しかし、卒業までに4年かかり短大や専門学校よりも遅くなることや、合格率が大学によって差があることはデメリットだといえるでしょう。専門学校で学ぶメリットは、大学よりも入学しやすいことや、1年早く卒業して働き始められる点にあります。しかし、期間が大学より1年短い分、勉強のスケジュールが過密化しやすく、また入学してしまうと進路変更が難しい点はデメリットとして挙げられます。自分のキャリアプランに合わせて、進学先を決めることが必要です。臨床検査技師国家試験は、年に1回、2月に行われます。試験地は、東京都や大阪府以外に北海道や四国、九州、沖縄と全国各地にあるため、どこに住んでいても受けやすいといえます。試験内容は、「医用工学概論」や「公衆衛生学」、「病理組織細胞学」や「臨床生理学」など10科目から200問出題されます。1問1点で120点以上が合格ラインです。試験の合格率は例年約75〜80%で、決して難関というわけではありません。しっかりと学んで必要な知識と技術を習得することで、合格することができるでしょう。